トップページ > 中国コラム > 数千人規模の反日デモは少数派
中国で展開しているフランス系の総合スーパー「カルフール」
近ごろ中国の反日デモや丹羽大使の車が襲われるなど、マイナスのニュースがよく報道されています。中国ビジネスをする上で不安だという声が聞こえてきそうなので、すこしお話ししたいと思います。
私は１９才の時に初めて日本に来て、今年で１６年目です。中国人という立場から、政治的な話をしないというポリシーがあります。あらかじめご了承ください。
中国の法律では、日本と同様、デモや集会の自由があると定められています。ただし許可制となり、申請して許可されたら初めて出来るというものです。実際に行われるデモの件数自体が少ないのですが、外国に向けたデモが比較的に承認（または容認）される傾向がありますので、大半は外国向けデモとなります。今回のケースも対外的なもので、愛国心の表現方法として参加する人が大半いる反面、普段あまりないことへの物珍しさで参加してみた、という人も結構いるようです。ちなみに私の周りにはデモに参加したという人は聞いたことありませんし、デモの話が話題にすらなりません。中国の人口は１３億５千万人ですから、数千人規模のデモといっても極少数派といえるでしょう。
デモが起きるきっかけは様々ですが、共通点はひとつ。長期的な影響がないということです。以前、ダライ・ラマを支持したとされたルイ・ヴィトンが、カルフールの大株主ということで、中国で展開されているカルフールを対象とした商品不買運動が起き、さらにフランス製品へのボイコットに発展しました。ところが１ヶ月立たないうちにブームが過ぎ、いまでも大勢の人が訪れる繁盛店に変わりはありません。カルフールの総裁によると、売り上げには大きな影響はなかったと発言しています。
市場の大きさと将来性で注目を集めている中国ですが、デモなどのマイナス点を差し引いても十分魅力のある市場に間違いありません。むしろ他社が躊躇している時期だからこそ、大きなチャンスが待ち構えています。現在の中国人はより高品質なものを求めているので、日本の良い商品・サービスはかなりの需要があります。弊社は中国の現地法人と提携していおり、中国進出へのサポートをさせていただいております。中国にご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
デイビッド・ウー（David Wu）
デモ 游行（ヨウシン）
高品質 优质（ヨウジィ）
サービス 服务（フーウー）
ビジネスマン 商务人士（シャンウーイェンシー）
カルフール 家乐福（ジャールーフー）
ルイ・ヴィトン 路易威登（ルーイーウェイドン）
