トップページ > 中国コラム > 天津港は世界４位の港湾に躍進！
先月、弊社社長、部長とともに、中国で開かれる親戚の結婚式に参加してきました。
それはまさに日中関係が緊迫している真最中の中国行きでした。
＜新郎の家で飾った「喜喜」の貼り紙＞
●行くべきか、行かざるべきか
新郎は私の義理弟・ハイクンという名前で、複数のビジネスに手掛ける若手経営者です。社長と部長とも仲良く、中国に行くとほぼ毎回会っています。そんな彼の結婚式だからぜひ参加したい反面、一生に一度のお祝いごとだから、日本人が参加してもし何かトラブルあったら結婚式を台無しにするのでは、と皆が不安気に言いました。そんな心配を吹っ飛ばすようにハイクンが「政府と民間は別物。もしなんかあったら守ってあげます」と毅然とした返事をしてくれて、「よし、行こう」と決心しました。
●ご祝儀について
次はご祝儀の準備です。実は中国人は６と８が好きで、４は好みません。まず６が「六六大順」という四字熟語があるように「順調に物事が運ぶということを意味します。８は「末広がりではなく、「発財（儲かる）」の発音に近いため好まれます。一方、４は日本と同じ理由で避けられています。ご祝儀は中国人の好む数字の金額にするのが礼儀で、金額が高くても４が入ると気になる人もいます。一般的には最低ラインが５００元で、標準的なのは８００や１０００元以上。身内でなければ、参加者の身分や肩書き、そして新郎新婦との関係によって、最高は１万元（約１３万円）までです。
＜新郎に渡した結婚お祝い用ご祝儀袋＞
次はご祝儀の封入。中国でお年玉などによく使われる赤い封筒があるんですが、それの結婚バージョンです。「喜喜」という文字があるそれです。お札（できれば新札）正面を上に向けて封筒に入れ、封入後裏に名前と金額を縦書きで書きます。このように「山田花子 敬上 〇〇◯元」。統一したルールがなく、人によってまちまちなので日本ほど神経を使う必要がありません。
当日の渡し方が２つ。日本で一般的な入場時に受付という方法と、直接新郎または新婦に手渡す方法があります。揚子江を境目に北方地域は前者の入場時受付が主流で、南方地域は当日または前日まで直接本人に渡して、当日に赤い紙で名前と金額を書いて掲載されるのが一般的です。地域による違いもありますが、同じ地域の都会と田舎の差もあります。田舎に行けば受け付すらないところもしばしば、中にはタダ食いをする人も大勢いるらしいです。
このようにご祝儀ひとつでも地域などによってまったく習慣が異なるのが中国です。商慣行もそのような違いがありますから、ビジネスをする上でこのような特性を理解しておいたほうが良いかと思います。
次回以後は結婚当日のことや結婚式の裏話などなど。乞うご期待！
デイビッド・ウー（David Wu）
新郎 新郎（シン ラン）
新婦 新娘（シン ニャン）
結婚式 婚礼（ホエン リー）
ご祝儀 红包（ホン バオ）
商慣行 商业习惯（シャン イェー シー グアン）
